快晴の秋空の面色
秋晴れがいつ見られるかと言うと、秋です。
当たり前の話ですが、秋晴れは夏の空とは違う趣があります。
天高く馬肥ゆる秋というのも秋晴れのことです。
秋晴れが見られる季節、今の日本では10月や11月になりますが、雲ひとつない快晴になります。
天高くというのは、そのように見えることもたしかなのですが、高さの感覚、いわゆる距離感がなくなる気持ちになるからです。
近いのか?遠いのか?わからなくなります。
快晴の秋空を見ていると不思議な気持ちになることがあります。
人によっては、不安になり、気持ち悪くなることもあります。
色はどこまでも青なのに、距離感がつかめない状態です。
このような色は面色(めんしょく:film color)と呼ばれます。
これに対して、表面が知覚できるのが表面色(surface color)です。
これはカッツによる分類なのですが、日本語に訳する時に面色としたのはかえって紛らわしくなっちゃいました。
色彩検定の勉強などをすると、カッツの分類も出てきます。