台風が原因でフェーン現象が起きて暑さが厳しく
台風が西側を通ると、東側では南風が吹きます。
南からの風は湿っているのですが、それが山に当たると山肌を上昇します。
山肌を上昇する空気は、標高が高くなると温度が下がります。
風の温度すなわち気温が下がって山頂に近づくほど雨が降りやすくなります。
雨が降った後の空気は乾きます。
その乾いた空気が峠を超えて反対側の山肌を吹き下ろします。
降りてくる風は、標高が低くなるにつれて温度が上昇します。
そして、湿った空気の温度の減少より、乾いた空気の温度の上昇のほうが大きいのです。
つまり、昇るときには少しずつ下がっていった温度が、下るときには一気に上昇します。
だから、山から吹き下ろしてくる風は熱くなるのです。
台風による南風は、山を超えた日本海側では熱風となって吹き降りるのです。
このような現象をフェーン現象といいます。
台風8号の影響でフェーン現象が起きて数日間熱風のような気候が続きました。
暑さが厳しい残暑が続いています。
風炎と書いてフェーン・・・ではありません
ずーっと以前に、高校の地学の先生が、「風炎と書いてフェーン」と言っていました。
その先生によるとその先生の命名だそうです。
おそらく日本中にそんな事を言っていた先生がたくさんいたのでしょう。
フェーンはドイツ語で南風を意味するそうです。
ドイツの南にはアルプスがあります。
アルプスから吹き降りる南風のことですね。
ただ、風炎は言い得て妙です。
今更ながら感心します。